第207章カリックス

「ペタル」そう言ってローズの肩をそっと揺すり、起こす。朝五時だ。誕生日の主役を驚かせるため、いつもより早く起きなければならない。

「パパ?」ローズは片目だけをうっすら開けて、こちらを見上げた。起きたくないときのアマリーとそっくりの目だ。

「びっくりすることがあるんだ」目覚めを促すように、やさしく言ってみる。

ローズの目がぱっと大きく開き、むくりと起き上がる。「びっくり?」と聞き返した。

「さあ、おいで」抱き上げると、ローズは私にすり寄ってくる。皆が集まっているリビングへ運びながら言った。「目、つむれる?」

ローズはわざとらしいほど大げさに目をぎゅっと閉じた。けれど少しだけ片目を開ける...

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