第42章アマリー

脚が痛む。ローズのもとへ急いだせいで、左脚をまたやってしまったのは分かっている。ベレンも私も、自分たちが傷ついたことなんて気にしていない。気にしているのは、あのイタチ野郎がこちらの縄張りから逃げ去ったことだ。

「また戻ってくる」私は苛立ちを噛み殺しながら唸った。ベレンには追いかけてほしい。

「備えはできる。でも今は行かせる。まずはつがいと訓練の話をする」ベレンはそう言い切り、語調に一片の余地もなかった。

彼女の言うとおりだ。相手が臆病者で、戦いを強いなかったのは幸運だった。もし本気で来られていたら、私たちは怪我では済まなかっただろう。

「聖なる女神……私たち、白い狼だ」驚きが声に混じる...

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