第82章カリックス

会議ホールに戻ってきた。今度はローズを、私かマーカスの腰にくっつけているようなものだった。視界からも手の届く範囲からも、絶対に離さない。ローズも、どちらかのそばにいることに満足している。いまはマークの首元にすり寄って、誰にも何も言おうとしない。

何人かの群れの仲間が近づいてきて、世間話でもしようと混ざりに来た。けれどローズは、触れようとする相手からさっと身を引く。前回の集会で起きた惨事のあとでは、責められるはずもない。

「まあ、見てごらんなさいよ」

グレッチェンが甘えるような声を出しながら、こちらへ歩いてきた。後ろには彼女の伴侶がついてくる。

その声にローズがぱっと顔を上げる。振り向いて...

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