第83章アマリー

ジェームズがニックとともに両開きの扉を押し開けながら、こちらにニヤリと笑いかけてくる。私はもう一度、深く息を吸った。背筋を伸ばし、ほんとうは持ち合わせてもいない自信をかき集める。ベレンが、その自信を洪水のように私へ注ぎ込んでくる。

『これこそ、私たちが生まれた理由よ』ベレンは確信に満ちて言った。注目を浴びて、うっとりしている。

一歩、そしてもう一歩。私は番たちを見つめた。二人ともお揃いのスーツ姿で、見惚れるほど格好いい。ローズは淡い水色のドレスで、たまらなく愛らしかった。

人の海――私の民の中ほどまで進んだところで、ローズの声が聞こえた。「ママ!」嬉しそうに叫びながら、私に向かってくる。...

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