第85章アマリー

ようやく目が覚めたとき、何日も眠り続けていたみたいな気分だった。目を開けると、ベッドは空っぽ。私のつがいは二人ともいない。さっきまで彼らがいた場所に手を伸ばすと、冷えきっている。がっかりしたため息を漏らしながら起き上がった。カルとマークに挟まれて目覚めるのを、少し期待していたのに。

部屋に置かれていたスウェットをつかんで羽織り、そのまま廊下へ出る。匂いを頼りにキッチンへ向かった。近づくにつれて、声が聞こえてくる。

「しっ、起きちゃうだろ」カルが誰かに向かって小声で怒る。

「俺、うるさくしてない」マークも小声で言い返した。次の瞬間、鍋を落とした。

「うるさいよ」ローズがくすくす笑う。

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