第98話アマリー

「アマ」ジェームズがもう一度、ため息まじりに呼んだ。

「お願い、決める前に一度だけ彼女と話して?」私は懇願に近い口調で言う。

「話すよ」彼はまたため息をついた。

「ありがとう」そう言って彼の手に触れる。「サムは見た?あんなことがあったんだし、私の影みたいにくっついてると思ったんだけど。――双子がまだ追い出してなければ、だけど」最後の部分はぶつぶつと独り言みたいに漏らす。わざと背後のカリクスは無視した。

「知らないのか?」コルトンが困惑したように尋ねてくる。彼は私の背後のカリクスへちらりと視線をやった。

「何を?」声に不安が忍び込む。

「サムが見つかった。ウルフスベインを盛られて、し...

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