第十一章

リナ視点

四人のパックの戦士たちが、儀式の壇上から未だに叫び続けているカイラを引きずっていくのを、私は見ていた。彼女のヒステリックなすすり泣きと愛の告白は夜の空気にこだまし、やがてパックハウスの奥深くへと消えていった。地下牢へと続く重々しい樫の扉が、私たちの人生におけるこの恐ろしい一章に終止符を打つかのような、決定的な響きを立てて閉ざされた。

『本当にいなくなったんだ』と、私は安堵と消えない不安が入り混じった気持ちで思った。『やっと……』

その後に続いた沈黙は重苦しく、たった今起きた出来事の余韻で張り詰めていた。私たちの周りでは、何百人ものパックのメンバーと賓客として訪れた要人たちが呆然と静...

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