第128章

リナ視点

回復してからの日々は、心地よくもあり、同時に息苦しくもあるようなリズムに落ち着いていた。レオはありえないほど過保護になり、一度に数分以上、私を視界から離そうとしなかった。今も、朝食の準備を手伝おうとソファから立ち上がろうとしたら、彼の腕が私の腰に絡みつき、その胸元へと引き戻された。

「どこへ行くつもりだ?」彼は私の髪に顔をうずめるようにして囁き、私の香りを記憶に刻み込もうとするかのように深く息を吸い込んだ。満足げな吐息に背筋がぞくりと震え、スノーが応えるように喉を鳴らすのが感じられた。

『彼を喰らってしまいたい』心の中でスノーが鳴いた。その声はいつも私を赤面させる、子猫のような甘え...

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