第135章

リナ視点

運命の重みを乗せて扉が開き、私の最悪の悪夢が、冷たく無機質な部屋へと足を踏み入れた。ポール・マッケンジー。

何年もの間、私は彼を怪物だと想像してきた。魂の中で腐敗していく邪悪さに相応しい、傷だらけの醜い姿だと。しかし、入ってきた男は、考えうる限り最も不穏な形で、破壊的なまでに整った顔立ちをしていた。白金色の髪が、けばけばしい蛍光灯の光を捉えて紡がれた絹のように輝き、エメラルド色の瞳――美しい、されど蛇のように冷酷な――が、肌が粟立つほどの鋭さで私に注がれていた。左のこめかみから顎にかけて一本の傷が走っているが、それは醜さを与えるどころか、雑誌の表紙を飾ってもおかしくないほどの容貌に...

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