第153章

第百五十三章

リナ視点

施設を引き裂いた爆発音は――おとぎ話みたいに私を助けに来てくれたレオの騎兵隊なんかじゃなかった。あれはケイラが、自分を傷つけたすべての者たちに叩きつける最後の反抗であり、そして私への、最後の贈り物だった。

監獄の扉が、石の壁に叩きつけられてひびが入るほど激しく開け放たれた。ポールの装置が私の神経系を蹂躙した場所から今も放たれ続ける、朦朧とした苦痛の霞を通して。スノーとレオがいるはずだった場所にある、空虚な喪失感を通して。戸口に、復讐の亡霊か何かのようにケイラが姿を現すのが見えた。

彼女の顔――ああ、月の女神様、あの顔。彼女のあんな表情は、今まで一度も見たことがなかった...

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