チャプター 27

レオ視点

リナの言葉は物理的な一撃のように俺を打ちのめし、涙に濡れた彼女の瞳を見下ろしたまま、俺はその場に凍りついた。混乱と不信が押し寄せ、息が喉に詰まった。

『俺を、欲しくない?』

その考えが、鋭く痛みを伴って頭の中を跳ね返った。いったいどういう意味だ? ついさっきまで、番の肌触りを求めて喘ぎ、懇願していたじゃないか。俺がその番だというのに。ただ助けようとしていただけなのに、俺を拒絶するなんて、どういうつもりだ?

『もしかして、あいつを捨てたクソ野郎のグラントをまだ欲しがっているのか』苦々しい考えが不意に湧き上がり、俺は奥歯を食いしばった。

俺は彼女の肩の両脇に手をつき、覆いかぶさ...

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