チャプター 31

レオ視点

冷水は、肌の下に巣食った灼熱感をほとんど和らげてはくれなかった。俺は臆病者のようにリナの部屋から逃げ出し、氷のように冷たいシャワーに避難した。それは体を麻痺させてくれたが、頭の中の混沌には何の効果もなかった。それが昨日のこと。以来、俺は自室のスイートから一歩も出ていない。

あれからシャドウは一言も俺に話しかけてこなかった。その沈黙は耳をつんざくようだった。俺は寝室を行ったり来たりと歩き回る。半分だけ引かれたカーテンから朝の光が差し込み、硬材の床に長い影を落としていた。

「いつまでも俺を無視するわけにはいかないだろ」と、俺は小声で呟いた。

返事はない。ただ、自分の思考が虚しく反...

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