チャプター 36

リナ視点

カーテンの隙間から差し込む太陽の光で、私ははっと目を覚ました。心臓が肋骨に激しく打ち付けている。ナイトスタンドの時計に目をやると、午前九時十七分。

「うそ、うそ、うそ!」

パニックが胸を締め付け、私はベッドから転がり出た。アルファ・アンドリューの訓練はいつも朝五時きっかりに始まる。四時間以上の遅刻だ。

前の人生では、寝坊は殴られるか、もっとひどい仕打ちを意味した。アルファ・アンドリューは一度も私に手を上げたことはないけれど、古い習慣はなかなか抜けない。震える手でタンスの引き出しを乱暴に開け、最初に触れた服を掴んだ。

片足でぴょんぴょん跳ねながら、ブーツを履こうとしつつ、同時...

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