チャプター 43

リナ視点

レオの目の前でドアを叩きつけるように閉めてから、一ヶ月が経った。

彼の足音が聞こえれば空き部屋に飛び込み、彼の匂いが近くに漂ってくれば息を殺す。そんな一ヶ月。私たち二人の間には、完全な沈黙だけがあった。

それなのに、彼の姿をちらりとでも見かけるたびに、私の馬鹿な心臓は高鳴りを抑えきれないのだ。

ベッドの上で体をぎゅっとボールのように丸める。窓から差し込む夜明けの光が、膝に押し付けた額を照らした。どんなに無視しようとしても消えない、空虚な痛みで胸がずきずきと痛む。毛布をきつく引き寄せると、指先が微かに震えた。

『私たちの二番目の運命の相手を、あなたは拒絶したのよ』スノーの声が、...

ログインして続きを読む