チャプター 49

レオ視点

パックハウスに足を踏み入れる。全身の隅々から満足感が溢れ出ているというのに、俺は平静を装おうと努めた。リナとの昨夜は……完璧だった。肌にはまだ彼女の香りが微かに残っている。頭の奥ではシャドウが満足げに喉を鳴らしていた。ようやく俺たちのメイトを手に入れ、安堵しているのだ。

ノアは緊急だと言っていたが、正直、リナの柔らかな喘ぎ声や、俺に印を付けてと乞うた彼女の姿を思い出す以上のことに関心を向けるのは難しかった。待ち受けているであろう危機など無視して、あのキャビンへ、彼女の温かい腕の中へと戻りたいという誘惑は、ほとんど抗いがたいものがあった。

『集中しろ』シャドウが唸ったが、その声色...

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