チャプター 64

リナ視点

私は完全に凍りついて、その場に立ち尽くした。アンドリューが口にした言葉を、頭が処理しきれずにいたのだ。その言葉は、まるで弔いの鐘のように頭の中で鳴り響き、一音ごとに心を深くえぐっていく。

「な……何ですって?」気が狂いそうで、めまいがするほど激しく首を振った。「そんなの、ありえない」。恐怖で締め付けられた喉から、かろうじて絞り出したささやき声だった。「それって……つまり……私は、あの哀れな戦士の能力を奪ってしまったっていうこと?」

その考えは、殴られたような衝撃となって私を襲い、膝ががくりと折れた。私は自分の両手を見下ろした。まるで自分のものじゃないみたいに。この手が、どういう...

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