チャプター 77

リナ視点

部屋の沈黙が、私たち二人を隔てる深い溝のように横たわっていた。口に出せない言葉と、相反する感情で重苦しく……。私がたった今告げたことを処理しようとするレオの、灰色がかった瞳の奥で嵐が巻き起こっているのが見えた。彼が顎を食いしばっては緩める様も。ようやく彼が口を開いたとき、その声はかろうじて抑えられた苛立ちに荒れていた。

「絶対にだめだ」

「レオ――」

「だめだ、リナ」彼はベッドから唐突に立ち上がり、黒髪を手でかき乱した。「お前はあそこへは戻らない。あいつらがお前にしたことの後では。今夜、俺たちが目撃した後では、なおさらだ」

私も立ち上がって彼と向き合う。私自身の決意も固まっ...

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