チャプター 80

レオ視点

翌日、俺は午前中いっぱいを会議に費やした。心が引き裂かれるような思いを抱えながら、パックの仕事に集中しようと努めた。

そして宴の最中、父の声がパックハウス中に響き渡るのを聞いた。

「これより緊急集会を執り行う……」

緊張で胃が締め付けられる。これだ。計画していた発表だが、来るとわかっていても気持ちが楽になるわけではなかった。

俺は大広間へ急ぎ、パックのメンバーや賓客たちの人混みをかき分けた。後ろの方に場所を見つけ、すぐに部屋を見渡し、二人を探した。

まずはグラントだ。いた。オーロラ・パックの代表団と共に立っている。目の下の濃い隈が、昨日の俺との対立の後、よく眠れなかったこ...

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