チャプター 90

リナ視点

レオの部屋の空気は、原始的で、言葉にならない渇望に満ちて火花を散らしており、私たちが告白したことの重みが、運命の定めよりも深く燃え上がる絆を築き上げていた。裏切りと血にまみれた私たちの過去は、互いをむき出しにし、まるで裸電線のように脈打つ繋がりだけを残した。一つのランプが放つ薄暗い琥珀色の光の中、私たちは指を絡め、手のひらを固く押しつけ合った。まるで、お互いの傷がもたらす混沌から、相手を繋ぎ留められるかのように。私たちはもはやただの番《つがい》ではない。骨の髄までさらけ出された二つの魂が、私たちの闇という、ありのままの、歪な真実の中で絡み合っていたのだ。

「ありがとう」私は、まだ涙...

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