第6章

 カエルは乱暴にセラフィナを脇へ押しやると、私の手首をつかんだ。骨が砕けるんじゃないかと思うほどの、凶暴な握力だった。

「エララ、何のつもりでそいつを領地に連れ戻した!?」

 手首に痛みが走る。私は勢いよく腕を引き抜き、彼の拘束を振りほどいた。

「エリアス、私を問い詰める権利がどこにあるの?」

「エリアス」という名を聞いた瞬間、カエルの瞳孔が、罪悪感できゅっと縮む。だが次の瞬間には、それをかき消すように声を荒らげた。露骨なほどに攻撃的に、過剰な虚勢を張って。

「俺はお前の義理の兄弟だ! 俺の兄弟が死んで、まだろくに日も経ってねえってのに、もう別の男に身を投げるのか? それどころか群...

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