第181話

ケイデン視点

「俺たちが何を授かるか、楽しみで待ちきれないよ」

俺はそう呟きながら、リリーの滑らかな背中を指先で気怠げになぞった。掌の下で感じる彼女の肌は温かい。彼女はまだ半分夢の中にいて、頭を少し持ち上げただけだったが、その体にはまだ疲労がまとわりついているのがわかった。

俺たちは午前三時頃に目を覚まし、また愛し合ったのだ。今度は俺とリリー、二人きりだった。まだ眠気が残る頭の片隅で、彼女が与えてくれる快感が信じられないほど素晴らしいと感じていた。夢のようだった。彼女は俺のものだ。これは運命なのだと確信していた。何よりも彼女が欲しい――必要だ――そう強く思った。

「ん……? 何が? 朝...

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