第215話

リアム視点

焼けつくような熱さが全身を包み込み、俺を深い眠りの底から混乱の渦中へと引きずり出した。体中が火事のように熱い。一体なぜだ? まだ頭がぼんやりする中で、この耐え難い感覚の正体を探ろうともがく。薄暗い部屋に目が慣れてくると、俺の天使が身を丸め、俺の上に覆いかぶさるようにしているのが見えた。その瞬間、雷に打たれたような衝撃が走った。

彼女が燃えるように熱いのだ。

完全に目が覚めると同時に、パニックが押し寄せてきた。

「ローガン!」俺は切迫した声で叫んだ。

「何だ? どうしたんだよ」ローガンは寝ぼけた声で呟き、ベッドから勢いよく体を起こした。

「リアだ――体が燃えるように熱い!...

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