第218話

ダリア視点

「あなたたちは、自分の『つがい』を見つけたいと願ったことはある?」

彼らの質問に対し、私は逆に問いかけた。

「ああ、もちろんだ!」リアムは迷いなく答えた。

「ああ、俺もだ」ローガンもそう認めたが、その声にはわずかな躊躇いが混じっていた。私は彼を鋭く睨みつけ、その言葉を信じていないことをはっきりと伝えたが、今は追及せずにおくことにした。

「それなのに、あなたたちは考えもしなかったのね。自分のルナとして――共に群れを率いるパートナーとして隣に立つ女性が、あなたたちが作り出した悪評のせいで戦わなければならなくなるなんて」

私の声は、非難の色を帯びて鋭くなった。

「個人的に恨...

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