第247話

ローガン視点

自分でも呆れるほどの恋に溺れた馬鹿みたいに聞こえるかもしれないが、これ以上の人生なんてありえないと認めざるを得なかった。信じられない気分だった。こうして、ありえないほど美しい「つがい」を腕の中に抱きしめて横になっているなんて。彼女が俺に寄りかかって眠り、一晩中抱きしめさせてくれるたび、欲しかったことさえ知らなかった夢が叶ったような気がする。説明がつかない。どれも現実とは思えなかった――これほどの安らぎと満足りた気持ちなんて、俺の世界には存在しなかったからだ。彼女に出会うまでは。

いや、正直なところ、俺たちはまだ完全に「つがい」になったわけじゃない――だが、そんなことはどうでも...

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