第275話

ダリア視点

彼の掌(てのひら)が優しく愛撫へと変わり、熱を帯びた肌をなぞっていくと、それに応えるように新たな蜜が溢れ出した。彼は親指でその湿り気をすくい上げ、そのまま下へと伝わせ、まだ手つかずで固く閉じている後ろの入り口を円を描くように刺激した。未知の感覚に体が跳ねたが、彼のゆっくりとした焦らすような動きが驚きを溶かし、残ったのは目が回るような疼(うず)く快感だけだった。

「近いうちに、ここもお前のものにしてやるからな、ベイビーガール」ローガンが低く、昏(くら)い声で囁く。「お前もきっと、その一秒一秒を気に入るはずだ」

「くそっ、もう待てねえ」リアムが唸るように言い放つ。その声は渇望でか...

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