第327話

ダリア視点

コテージへ戻る短い道を歩き、ドアを押し開けた――その瞬間、すぐにバタンと閉めてしまいたい、中で待ち受けていた光景など見なかったことにしたいと願った。

最初に目に飛び込んできたのは、父と叔母がカウチで絡み合っている姿だった。父は彼女の上に乗りかかり、まるで世界が終わるかのように激しく口づけを交わしている。父の手は露骨に彼女の胸を包み込み、彼女の手は当然の権利であるかのように父の尻を強く掴んでいた。私が部屋に入った音を聞いて二人は弾かれたように離れたが、もう手遅れだった。その光景はすでに脳裏に焼き付き、消すことなどできそうになかった。

「ああっ、女神様! ごめんなさい! 私、その...

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