第81話

「ちょうど楽しいところに間に合ったみたいだな」キーランが言った。声には面白がる響きと、もっと本能的な何かが混じっている。隣に立つイーサンは目がとろんとしていて、キャットがそこにいることさえ忘れているようだった。

「男ってやつは」キャットがからかうように呟き、軽く笑った。双子のどちらも彼女の言葉に反応しなかったからだ。彼女はすぐに水中に潜り、少しして顔を出すと、濡れた髪を額からかき上げた。

イーサンとキーランが平静を取り戻すには少し時間がかかったが、二人の興奮はその水着の張り具合から一目瞭然だった。

「冷水シャワーの効果もここまでね」私は心の中で苦笑した。

双子と一緒にいると、自分が大人...

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