第7章

 マーカスは私を役員室に呼び出した。挨拶だの世間話だのをする気は、最初からないらしい。

「イーヴィ。約束したよな」

 私は背後でドアを閉めた。「ええ、しました」

「なら説明してくれ」低く、絡みつくような声で彼は言った。「どうして今、この会社の人間全員が、あの監視室で起きたことを知ってる?」

 私は目をそらさず見返した。「私は何も言っていません」

「言ってない、か」彼は短く、不快な笑いを漏らした。「そうだな。あの部屋にいたのは四人――お前、俺、ジェイク、セリーナ。で、お前は何も言ってないのに情報が『勝手に』漏れたとでも言うのか?」

「そのとおりです」

 彼の平静がひび割れた。机に...

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