第20章 セクシーダンス動画流出

夜の帳が降りた。窓の外の光が冷えきった床に落ち、霜が一面に降りたみたいに白く見える。

北条千雪は天井をぼんやり見つめたまま、火傷の痕がじくじくと疼くのを堪えていた。

不意に、甲高い着信音が死んだような静けさを裂く。枕元のサイドテーブルで震えるスマホを見つめ、千雪は迷ってから通話を取った。

受話口の向こうから聞こえたのは、鷹司恭一の気遣う声。

「千雪、俺だ」

声を聞き分け、千雪は淡々と返す。

「副社長。ご用ですか」

鷹司恭一は一拍置いた。

「会社の話じゃない。……あのクラブの夜のことだ。知ってるか」

声をぐっと落として続ける。

「誰かが動画を撮っててな。界隈で回ってる。ひと...

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