第42章 君を知ったのは不運なことだ

鷹司京介は浅倉昭彦の連絡先だけでなく、スマホに入っていたほかの連絡先まで根こそぎ消し去った。

それでも腹の虫は収まらなかったのか、そのまま端末を初期化し、何も入っていないスマホを北条千雪の目の前へ放り投げる。

千雪は慌ててアルバムを開いた。

――ない……。

お姉ちゃんの写真も、お父さんとお母さんの写真も、全部消えていた。

鷹司京介が連絡先を消すのは勝手だ。

けれど、お姉ちゃんの写真まで消すなんて、そんなことまでしていいはずがない。

千雪が震える指先でスマホを探り続けていると、鷹司京介は苛立ったように彼女の腕を掴み、乱暴に引き起こした。

「どうした。いちばん会いたい男と連絡がつ...

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