第202章

彼の唇が私から離れ、顎から喉のくぼみへと、名残惜しげにゆっくりと跡を辿っていく。彼の手がまるで初めて触れるかのように、熟知しているはずの私の体を丹念に地図に描くように愛撫すると、背筋に震えが走った。

彼は爪を出し、ほんの少しだけ私を焦らすように肌に立てる。その鋭い切っ先が一本、私の胴体を滑り降りていく。喉元のくぼみから下へ、さらに下へと胸骨の上を通り、胸の間を裂くように熱い線を描いていく。荒い息を吐くたびに胸が上下し、肌に押し付けられる圧力が強まったり弱まったりして、私は欲情で目眩がしそうになる。乳首はダイヤモンドのように硬く尖っていた。

彼は身をかがめると、その敏感な突起の一つを口に含み...

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