チャプター 235

ショールが手を挙げると、室内の空気が張り詰めた。彼の黒い瞳は、蛍光灯の下ではありえないような輝きを放っている――太古の深淵を宿し、瞬き一つせず、感情を読み取らせない。誰も口を開かない。隣でまだ怒気を孕んでいるウェイクでさえも。私たちは皆、同じものを待っている。この話が、単なる狂人の戯言には聞こえなくなる瞬間を。

コラは腕を組み、抑揚のない、疑念に満ちた声を出す。「随分と忙しくしていたようね、ショール。太古の悪しき存在の汚名を晴らすために。それも、あなた以外には誰も証明できないような無実を主張して」

ショールは眉一つ動かさない。「その通りだ」

ウェイクが鼻を鳴らす。「よく言うぜ。俺のことを...

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