第二十七章

研究室の外の廊下は、本来あるべき静けさよりもずっと静かだった――直前までの混乱の後では、あまりに静かすぎる。施設の奥深くで警報が微かに鳴り響いているのが聞こえるが、循環する空気の低い唸りと、頭上の「マーブル」から響く微かな海の轟きにかき消されていく。ブーツの下の床は堅固だが、肌の下を走る震えがどうしても止まらない。まるで地球そのものが私に警告しているようだ。これは始まりに過ぎない、と。

ショールが私の歩調に合わせて横に並ぶ。光の中に居場所がないことを知りながら、それでもそこに留まろうとする影のような存在。最初は言葉を交わさない。沈黙の中には一種の休戦協定があった――互いに引こうとはしない、今...

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