チャプター 305

私の居室は静まり返っている。あるいは、海のこれほどの深みにおいて望みうる限り、静かだと言うべきか。

彫刻が施された壁面を走る発光藻が明滅し、揺らめく水流に乗せて微かな緑と青の光を投げかけている。分厚い珊瑚ガラスの窓の外に広がるのは、深淵のみ――冷たく、黒く、果てしない闇だ。頭上の王宮のどこかでは、ウェイクが将軍たちを招集し、号令をかけ、夜明けの出陣に向けて軍を整えているはずだ。

私はといえば、命綱のように通信機を握りしめ、部屋の中を行ったり来たりしていた。

タイが開発に協力した水中用通信機の一つを私に持たせるというのは、コーラのアイデアだった。滑らかな巻貝の形をしており、低周波技術が組み...

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