第41章 惦記されている晨宇グループの社長

水原寧々は履歴書を手に面接の待合室に来たが、目の前の光景に驚いた。

待合室は人で埋め尽くされ、ひしめき合うように座り、皆が履歴書を手に持ち、面接に来ていた。

この競争率はあまりにも高すぎる。

水原寧々はようやく座る場所を見つけて腰を下ろすと、隣の嬢ちゃんから声をかけられた。

「あなたもジュエリーデザイナーの面接に来たの?」

水原寧々は微笑みながら頷いた。「うん!」

嬢ちゃんは続けて言った。「葉山素子っていうの。今年フランスから研修帰りなんだ。ジュエリーデザインが大好きで、大小合わせて数十個の賞を取ってるかな。あなたは?」

その学歴を聞いて、水原寧々は...

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