第131章

 この一週間というもの、林田知意は娘である自由の世話を焼く暇さえないほど、会社の業務に忙殺されていた。幸いにも商店街の事業は軌道に乗り始めており、実務は北村南に任せておける。おかげで知意は、企画書の作成だけに集中することができた。

 一方の自由はといえば、母親の目が届かないのをいいことに、むしろ伸び伸びと過ごしていたようだ。父親との連絡は頻繁になり、特に放課後は毎日のように彼とゲームに興じているらしい。

 知意は帰宅するなり書斎に籠もり、ひたすら仕事に没頭する日々を送っていた。

 そうして、あっという間に一週間が過ぎた。

 その日の朝、出社したばかりの北村南が、知意の執務室へと飛び込...

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