第147章 度胸があるならもう一度言え

本来なら、佐藤聡は彼女をたっぷりと激しく懲らしめてやるつもりだった。だが、林田知意が「痛い」と声を漏らした瞬間、その決意は脆くも崩れ去った。

口元の力は緩めたものの、濡れた舌先で胸元を這うように愛撫し、彼女の体から立ち上る香りを貪るように吸い込む。

彼の執着かもしれないが、この女からはいつも淡い清涼な香りが漂ってくる。それはデパートで売られているような人工的な香水の匂いではない。

あの手の香水は派手で鼻につくが、林田知意の香りはあくまで清らかで淡く、在るか無きかの幽かなものだ。それなのに、まるで情事を誘う劇薬のように俺を狂わせ、欲して止まない状態に陥らせる。

実のところ、佐藤聡も顔を...

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