第185章 その結果は一人で背負え

二軒谷升の言葉に、林田知意は雷に打たれたような衝撃を受けた。今のこの胸のざわめき、その正体は――佐藤聡によって、あれほど固かったはずの決意が揺らいでしまったからに他ならない。

アメリカであれほどの辛苦を舐め、地獄のような日々を耐え抜き、ようやく「鉄の女」とも呼べる自分を作り上げたはずだった。それなのに、まさか佐藤聡を前にしただけで、その全てがこうも呆気なく崩れ去るとは思いもしなかった。

自分の不甲斐なさに、心が折れそうになる。あの鋭敏で果断な振る舞いは、所詮ハリボテに過ぎなかったのか。長年の修練を経てもなお、本質的には何一つ変わっていなかったのではないか、と。

「知意、己に問うてみろ。...

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