第273章 償いきれない過去の借り

何年もの間、彼は常に林田知意の姿を探し続けてきた。その心は一度たりとも揺らぐことはなく、彼の周りには多くの女たちが通り過ぎていったが、見向きもしなかった。

これほどまでに真摯な思いを、なぜこの女は理解しようとしないのか。

おそらく、以前高橋契が言った通りなのだろう。彼には熱烈な愛があるだけで、恋愛の駆け引きというものがからきし分かっていないのだ。

林田知意を深く愛しているにもかかわらず、その愛情の示し方を知らない。それどころか、彼の不器用で乱暴な愛は、相手を傷つける凶器にすらなり得るのだった。

しかし、彼は本当にこの女を愛しすぎている。骨の髄まで愛し抜いているのだ。かつて彼女が佐藤家...

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