第284章 彼女の誤解だった

だが、佐藤聡が自由を連れてこんな時間まで遊んでいるとは思いもしなかった。

「ママ、パパがね、あるおばあさんのお家に連れて行ってくれたの」

『おばあさんの家?』

その言葉を聞いて、林田知意は無意識に佐藤聡が自由を佐藤恵子のところへ連れて行ったのだと思い込んだ。

何しろ、佐藤恵子は自由の本当の祖母なのだから。

しかし、知意の心には拭いきれない不快感が広がっていた。

佐藤聡と自由が親子として再会してからしばらく経つが、あの佐藤恵子はずっと自由を疎ましく思っており、まるで更年期のヒステリーのように何かと自由の粗探しをしては難癖をつけてくる。

今や自由と佐藤聡はすっかり打ち解けている。も...

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