第287章 自由の母である

自由は宗田のところへ行くこと自体にはさほど興味がなかったが、美味しいものと聞いて途端に目を輝かせた。

同年代の子供のような幼さはないものの、やはり美食の誘惑には抗えないらしい。

「行く行く!」

自由は期待に満ちた顔をした。年配の人が作る料理は、普段自分が食べているものとは一味違うはずだと思ったのだ。

三人が宗田家へ直行すると、すでに執事が門前で待ち構えていた。佐藤聡の車が敷地に入ってくるのを見るや否や、彼女はすぐさま歩み寄ってきた。

「聡様、よくぞいらっしゃいました! 宗田は奥でずっとお待ちしておりましたよ」

出迎えたのは五十代ほどの老婦人だった。満面の笑みを浮かべ、いかにも温和...

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