第162章 雫ちゃん発病

話し終えた時、千葉清美の表情は重く沈んでいた。

会話を交わしている間に、車はナビが示す目的地へと到着する。

千葉清美と守谷栄は車を降りた。

千葉清美がトランクを開ける。

守谷栄はスーツケースを取り出すと、千葉清美に向かって手を振った。

「じゃあな、清美。俺はもう行くよ。また改めて食事でも」

千葉清美は笑顔で彼に手を振り返す。

「ええ、さようなら、栄さん。飛行機を降りたばかりなんだから、まずは家でゆっくり休んで時差ボケを直してね。母さんも最近、よくあなたの話をしてるのよ。暇ができたらうちにご飯を食べに来て」

守谷栄の顔に浮かんだ笑みが、さらに深くなる。彼は瞳を輝かせて千葉清美を...

ログインして続きを読む