第186章 ブローチ

「ママ、安心して。僕、ちゃんとやるから」

「パソコンを持ってきてちょうだい。母さんが数日借りるわ」

綸は立ち上がった。

「分かったよ、ママ。ちょっと待ってて」

彼は部屋からノートパソコンを持ってくると、千葉清美に手渡した。

「はい、ママ」

清美はそれを受け取り、デスクの上に置く。

「綸、ママがパソコンを取り上げたら、怒る?」

綸は首を横に振った。

「ううん。ママが僕のためにやってるって分かってるから。僕が我慢できずに、また福江良平のネットワークをハッキングしちゃうのが怖いんでしょ? 彼に報復されるのが心配なんだよね」

綸は清美に歩み寄り、抱きついた。

「ママが愛してくれ...

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