第190章 態度の違い

今や、二人は離婚している。

福江良平には、名目上の恋人もできた。

理屈で言えば、もう二度と関わり合いになるべきではない相手だ。

だが、感情とはそういうものだ。人の意志ではどうにも制御できない。

千葉清美は、水無月詩織と交わした約束を覚えている。『もう福江良平とは連絡を取らない』『二度と彼の人生には踏み込まない』と。

彼女は彼を思わないよう、極力努めてきた。

しかし、二人の間には目に見えない糸が絡み合っているようだ。

同じA市にいれば、どうしても顔を合わせることになる。

千葉清美は時間を確認した。

「マークス、お先に失礼します。今日、綸ちゃんはアンキラ国際学院に行ってるんです...

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