第208章 再び彼女を病院へ

マークスは車を止め、ドアを開けて外に出た。

昨夜、別荘に戻ったのは深夜だった。てっきり千葉清美はもう自室で休んでいるものと思い、誰にも声をかけず、音を立てないように身支度を済ませてベッドに入ったのだ。

ところが、今朝の食卓に彼女の姿はなかった。

中田美枝に尋ねると、昨夜は戻らなかったと言う。

「清美さんは、ご一緒ではなかったのですか?」

マークスは彼女を心配させまいと、慌てて取り繕った。

「ああ、最初は一緒だったんだ。でもその後、鈴木舞が来てね。久しぶりだからって、そのまま彼女の家に連れ去られちゃったよ。美枝さんにも伝えてくれって言われてたのに、すっかり忘れてた。ごめんね、美枝さ...

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