第209章 私たち、セックスした?

福江良平は中村颯太のボスであって、俺のボスじゃねぇだろ。

マークスは内心で毒づいた。

なんで俺がこいつの言うことを聞かなきゃなんねぇんだ?

マークスは少し考え、やれやれと首を振った。けっ! まあいい! すべては清美の顔を立ててのことだ。清美のためじゃなきゃ、誰がこんな奴の相手をするかよ!

***

救急病棟の一室。

千葉清美は全身の力が抜け、喉がまるでナイフで切り裂かれたように痛むのを感じていた。

水が飲みたい。

意識はまだ混濁している。彼女は目を閉じたまま、渇いた唇をわずかに開き、掠れた声を絞り出した。

「水……」

逞しい腕が彼女の背中を支え、上半身を起こした。彼女の体は...

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