第210章 全てはあの人のせい

千葉清美は布団の中に頭まで潜り込んでいた。

そこへマークスが入ってくる。

「何やってるんだ? 息苦しくないのか?」

彼は千葉清美の顔が出るように、少しだけ布団を引き下げた。

その瞬間、彼女の頬に残る涙の跡が目に入った。

「泣いたのか?」

千葉清美は口を閉ざしたままだ。

マークスは声を荒らげた。

「また福江良平の野郎がいじめたのか? 行って文句を言ってやる!」

千葉清美は慌てて布団から手を伸ばし、彼の腕を掴んだ。

「マークス」

マークスは振り返り、病床の彼女を覗き込む。

「声、どうしたんだ?」

千葉清美は唇を尖らせるようにして言った。

「マークス……喉が、痛いの」

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