第211章 彼の秘密

福江良平の携帯電話が鳴った。

彼は携帯電話を手に取り、画面を確認する。私立探偵からだった。

「福江さん」

「言え」

「山本教授の教え子で、脳外科に従事している者たちを全て洗いました。いずれも水無月詩織と同レベルです。最近、水無月詩織も興信所を使い、引退したある脳外科の権威を探しているようです。その教授の手術の腕は極めて高いとのこと」

「雫の治療のためか?」

「その可能性は高いです」

「それと、もう一つ。山本教授には生前、最後の弟子がいたという情報が入りました。その人物は極めて謎に包まれており、ネット上には一切の情報がありません。調査の手がかりが全く掴めない状況です」

「俺の依...

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