第225章 最後のクリスマス

彼女は俺のためにマフラーを編んでいた時、何を考えていたのだろうか。

きっと、俺のことを想ってくれていたはずだ。

彼女はかつて、確かに俺を愛していたはずだ。

だが今、彼女は俺を憎んでいる。

それもいい。憎むなら憎めばいい。

雫ちゃんの治療を徹底的に行い、水無月詩織と結婚すると決めた以上、千葉清美とは完全に縁を切るべきだ。

もう彼女のことを考えてはいけない。

彼女の物も、これ以上残しておくわけにはいかない。

福江良平はそっとマフラーを外し、丁寧に畳んだ。そして、それを袋に封入した。

星河湾のヴィラ。

雪はすでに止んでいた。

マークスは咲花と綸ちゃんを連れて、庭で雪だるまを作...

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