第272章 浮気現場を押さえる

朝倉暁はファンたちに向かって微笑み、軽く手を振った。警備員とボディガードが前を歩いて道を開けるなか、彼は焦る様子もなく悠然と会場へ足を踏み入れた。

長身で、均整の取れたスタイル。メイクなど施していなくても、その顔立ちは透き通るような肌と赤い唇を持ち、見る者すべてを魅了するほどの美しさを誇っていた。

これほど至近距離で彼を目にしたファンたちは、興奮の坩堝と化した。現場はあわやパニック状態に陥りかけている。

千葉清美の傍らに立つマークスは、首を振りながら感嘆の息を漏らした。

「認めざるを得ないな。あいつ、確かにとんでもない美形だ!」

「マークスだって素敵ですよ。そんなに卑下することない...

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